NO TITLE

人の目、鏡に映った自分、めっちゃ気にする。
どーせ生きてるなら、あたしが主人公。
脇役なんてまっぴらよ。



22years old,it so cute!!!



すでに向こう側の雲がずっしりと重たく出来上がっていた。
だから強烈に空が光ったってたいして驚かなかった。
久しぶりに下車した新八柱は相変わらず冷たい空気が流れていて、昼間は熱く感じたニットが丁度良かった。
なるべく濡れないように、
でっぱった屋根の下を辿って歩く。
古く黄ばんだ信号を待ち、
桜並木道を抜け、
公園を過ぎると建っているマンション。
相変わらず鍵がしまっていないだろうドアを、分かっていながらチャイムを鳴らした。



同じじゃないのに
同じことを悩んでいたりする。

誰かのためになんておこがましいこと思ってないけど、
それはもっと原始的で、
体は動いてしまうんだ。


fiftyじゃなく、100%自己責任じゃなきゃ、誰かのせいにすることになってしまう。


自分が思ってるより真面目なのかもしれない。


世の中の大概のことが商売になってるから、そう思ったところで変わらないの。


少しでも外れてしまうと、後ろめたくて仕方がない。


それはがんばったね。
勇気のいることだし面倒なことだし、よくやったね。
あなたががんばったのよ。


わたしがいいと思ったことをやるの。


「前世でわたしたちはきっと姉妹だったのね」

「夢を見ないあなたは、きっと今が一回目。初めてだらけの人生なのよ」




そうだといいな。
先生は、昔も今もこれからもわたしの先生で、お母さんで、姉妹で、友達で、わたしのようだ。


あのドアをくぐると
奇想天外なことが沢山起こる。
だから多分、わたしにとってあの場所は、鏡の国なのだと思う。
そこに散らばる真実の破片は
魅力的なにおいがする。



P.S.
あの時と違うのは年齢だけじゃなくて
なにかが増えたり減ったりしてる。
だけど確実にあの頃より心地よくて
「こっちおいで」
と言われて隣を歩く自分が緊張してるのが分かって
笑った。